恋人は嗜好品8 最悪のクリスマス(笑)
この頃にはもう私も開き直って、告白なんてなくても勝手に彼女だと思えるくらいにはなっていた。
いろいろなピンチが(接待での瀕死(笑))2人の絆を強くして、愛してるよとお互いを認め合う仲になっていた。
心の片隅で『告白されてねーし』ともまだ思ってたが こんなにいろいろ接してきて、助けてきて、支えてきて、想ってきて 『うーん、そのことなんだけど、やっぱなしで!』となんの心変わりか💦言われるパターンも想定💦してビビっていたのかもしれない。(笑)
でも彼が言ってくれた、『今年のクリスマスのプレゼントは無しにして、二人でゆっくり来年温泉でも行きたいなぁって思ってる!』
まずクリスマスを大人になってから女子会以外、意識してなかった私としては、"プレゼント"というワードが、えっ、わたくしがそのようなほどこしを受けていいのですか?!というようなものだった。
そしてシフトを確認してみると、生まれて初めて希望休なしで25.26日が二連休ではないか....
気遣いなのかなんなのか、聖なる夜当日に仕事しかしてこなかった数年間.....
むしろ、恋人と過ごすクリスマスは、記憶を辿っても初めてのレベルなんじゃないのか?!(興奮)
『あ、自分、キリスト教じゃないんで!クリスマス?無縁ですね!え?当たり前に仕事っす!(キャリアウーマン)』じゃなくて、『彼たん💕キラキラ💕ラブラブ💕ちゅちゅゴリラ💕すきぴ💕チキン💕ふわふわ💕るんるん💕ハッピー💕』が過ごせるのかと思ってかなり興奮した。(爆)
彼に話すと25.26過ごせることになってウキウキ。
その日を最高に 自分史上ハッピーに過ごすつもりで 自分磨きを丹念に行った💕
服が似合うように筋トレ♪ストレッチマッサージエステでボディメイク♪スクラブも数日に1回しっかり♪もちもちのお肌で参戦♪ささくれ処理♪細かいうぶ毛♪むだ毛処理♪ホワイトニング♪デート服新調♪当日のお食事を存分に味わうために食事管理♪(質素な食生活)♪おやつ断ち♪メイク研究♪ネイルケア♪髪の毛トゥルン♪リップケア♪
思い出すだけでも辛い、るんるんの女子活😊
その頃は仕事もすっかり変わって、赤○のバーを経営していた。
当日25日。
昼過ぎからルンルンで身支度を始めた。
そこへ連絡。
どうしてもお客さんが飲みたいとの事で、しょゆも一緒におじさんと飲むか、頑張って早く終わらせるから待っててもらうか、どっちがいい?と。
私は過去の接待の件もあったので、嘘だろ.................(首がっくし)と思いつつ、さすがに今日は信じていいよね、クリスマスだし。
と思い、待つことにした。(一番考えた選択)
結果夜23時頃。
終電で赤坂きてと。
嘘だろ〜..........接待長くね〜............?
と思いつつ。
今日は!だって!クリスマスだもん!
あの!クリスマス!信じていいよね!
頑張れ自分!と 終電で赤坂へ
赤坂見附と赤坂の伝言と解釈の違いで若干お互いむしゃくしゃしながらも到着し、怒ってない風で対面。
『ごめん。しょゆが駅間違えちゃったぁ〜😅でもちゃんと着けたよ!おまた』
\ゲェ!!/
炉端の溝に吐く彼。
クリスマス。聖なる夜。1ヵ月くらいはワクワクして準備してきた連休。
気持ちを押し殺しながら、大丈夫😅💦??と精一杯気を遣いながら彼の後を歩く。
ちょっとここで待っててー、と通されたブースで待つこと1時間。彼は奥でデロンデロンになりながら接客。私には一緒に働いてるという青年が合間を持たせる為接客。
もう無理だ。帰ろう。
『やっぱ帰ろうかな』
呟いた途端顔がひきつる青年。(爆)
気を利かせようと思ったのか、すぐ彼の元へ耳打ちしに行き、違うフロアにある青年の店へ通された。
もうちょっとだけまっててねぇと。
おやつも出てきたので 青年に愚痴りながら少々待機。
1時間。
無理だ....無駄だし....なにこれ...じゎる.....
そう思っていた時、彼がやってきた。
やっと、終わったらしい。
『しょゆごめんね😭おわったよ〜、お腹すいてる?何食べたい?なんでも言って!』
ふたりで1回にある焼肉屋へ。
若干不機嫌になりつつも、おなかいっぱい食べて、待ちに待ったけど、これから私のクリスマスが始まる〜♪と思った午前3時前。
何故か青年の店へいったん行くことになり(?)戻り、カウンターで私と、彼の店のお客さんと青年と、おばさんと杯を交わししばし喋る。なにこれ。
気付くと彼は、後ろにあるソファで横になっている。
寝息が聞こえた。
え?なにこれ?どんな状態?
時間にして、たしか3時半頃。
午前3時半。よく知りもしないおじさんおばさん青年とカウンターでクリスマスにお喋り。
気丈に振る舞い、やっぱり帰るわ!あんちゃんどうも!というような感じでもう知らんと、ツカツカ、エレベータ前へ
彼が後ろからヨタつきながら追いかけてくる。
そのまま店の外へ。
前を歩く彼。
歩きながら手をひょいひょいと動かし 手をつなごうとしてる。
絶対にその手を取りたくない私。
向かってるところは不明。
『もうさ。こんな時間だし彼も無理でしょ。帰ろう。』
そのまま千代田線へ乗り込み、一言も喋ることなく、私は途中駅でもう知らない、と『私、乗り換えだから。』と言い残し彼を車両に残したまま下車。
そのまま涙しながら自宅に帰った早朝5時。