恋人は嗜好品3 〜しっかりは段階は踏んだ方がいい。〜
彼からの返答はこうだった。
『嬉しい気持ち!
帰ってきたら、必ず連絡する!
一緒に住もう!』
そこにはハートもあしらわれていて、本質的なことは伝えていなくても本当の気持ちが伝わっていたような気がした。(伝わってなかったらウケる)
3月頃、彼が九州から帰ってきて連絡をくれた。
のちの話だと、2月中旬には帰ってきていて、色々な手続き諸事情あり、たんまりあったお金なんて残りほんの僅かな状態で、なけなしのお金で東京へ帰ってきていたそう。
彼は本当苦労人だった。
心の底から、私ができることは僅かなことでもなんでもして彼の為の痛みなら我慢してでも、少しでも長い間 心の底からの笑顔にしてあげたいと思うほどだった。
そこまで好きになっていた。
そこからお互い忙しい日々が続きつつも、間を縫って会っていた。
その頃には二人きりで食事に行って、飲みに行くパターンが増えていたり、基本的には謎に包ませる彼の(笑)、親しい人に会わせられるような存在になっていた。
基本的に夜中、お互いの時間が合うタイミングでお酒を飲んで、楽しくほどほどに酔っ払って早朝タクシーに一緒に乗って送ってもらい各々の自宅へ。
彼は誰かの家へ身を寄せてるようだった。
誰の家かなんて聞けはしなかった。
そこから3ヵ月くらいは貞操を守りつつ、でも頬にキスはするし、挨拶なようなキッス(笑)はするような関係になっていた。
大人だから、周りはどんな関係なの?とは聞かなかった。
いつものように楽しく飲んでいた時だった。
自分の気持ちを言葉に素直にベラベラだしちゃうような酔っ払い具合にはなってたと思う。
『しょゆ(仮)と1回、試してみたいんよ』
こっちもハッピーに酔っ払ってたし、むしろえ?!ご馳走様です!!くらいなテンションでいたので、
その日のうちに試す流れとなった。(笑)
この時に、どんなに好きでも、最近やってなかったしラッキー!って思っても、自分を大事にして、流れにまかせてやらなきゃよかったと今は思っている。
簡単に手に入れさせたことが、自分の気持ちや我慢に首を締め続けるきっかけになる、始まりだった。