くりくりボンバイエ

特に意味はない。息抜き思考愚痴憧れ

恋人は嗜好品7 彼の仕事

彼の仕事は何でも屋のようなものになっていた。
知る限りでは東京に帰ってきてから、0から始めるということで、むかーしお世話になったホスト関係(彼がホストとかほんと笑う)の教育、飲食店のコンサルティング、知り合った社長から依頼された商品を店舗へ卸す営業、交渉など。
ある時からひとつの仕事に本腰を入れるようになり、どんな仕事なのか話してくれる限りでの内容を聞いた。

コネでどこかの大富豪の会長さんの側近(秘書)を始めたらしい。

フツーに考えて、資格も何も無ければ、スケジュール管理能力も低め(なんとなく)な彼が勤まるはずがないと思ったが、わりと業務内容はとんちんかんな内容で、知り合いにも夜から水揚げされて秘書にして 給料払われつつ、社長と時間を過ごす人もいるくらいだから、まぁ要するに例えるとそんなノリだった。

なんてうまい話なんだと思い、かなり心配したが凡人にはできないコミュニケーション能力の高さと多方面の人脈からしたら、なくもない話なのかと思ったのと、瞳をキラッキラさせて今後の野望やらなんやらを話す彼の笑顔を信じて 特に突っ込んだことは言わず話を聞いて見守った。
これだけ苦労したんだから、そんなこともあるのかもなーと思いつつ。
彼がキラキラした笑顔でいるのが嬉しかったからそれだけでいいじゃないかという頭の中の声もあった。
そもそも、正式な彼女でもない私が、妻でもない私が彼の仕事に対して口出しするのはお門違いじゃないか。という頭の声が一番範囲が広く意見をしめていた。

その後も仕事は順調に進んだようで、海外出張?も多くなった。

会えない日々が続いても、毎日毎日、お互いを労る言葉を掛け合いながら、日々をお互いに乗り越えていくスタンスがとても心地よくてそれだけで幸せだった。

ある時から、空いた時間を私にも使いたいけど、お金稼ぎに使わなくては、と意識が強く向いたのか。
接待が増えて行った。
のちの話では、私のことも大事だけど、私と過ごす未来の時間を大事にする為に今できることは全部ひとつ残らずやっていきたいという、私を思っての行動だったと判明した。

私は否定もワガママもすることなく、彼の気持ちを優先して支えた。

時には
『接待してて、女の子たりなくて💦
帰り一緒に帰れるからタク代は気にしないで。くる?』(助けてくれないかな?ではない。くる?である。笑)

人助けの気持ちで向かったりしたこともあったけど、想像していた接待とは天と地の差だった。

私もラウンジしてたので、夜中の1時から向かって5時間...時給を行きの交通費と帰りのタク代に当てたとしてもマイナス....時間の無駄....でも彼に会えたからいいか....これも勉強だ勉強!まだ1回目だし....給料貰えず時間を売って貴重な経験をしたんだ....!


あっという間に4回ほど経験した。(爆)


最後に経験した接待は一番心が苦しくてきついものだった。

夜中のデートの予定の日だった。
夜23時、昼間にしてる正社員の仕事から帰宅して急いでシャワー浴びてメイクし直し、終電で六本木へ
彼の急遽入ってしまった接待(たぶん正しくはデートまでの時間を次につなげる接待を入れて有効活用したい。だと思う)が終わった後、合流して食事して遊ぶ予定だった。

ヒールで立ち尽くしながらルンルンでガム買ったりお菓子見たり陳列商品の最近のラインナップ見たり(笑)、雑誌見たり....

思ってたより時間を潰してて1時間くらいコンビニにいた。

さすがに疲れた私はどんな状態?と彼に鬼電

『ふぇむでぃの○○さんと、○○の○○さんと接待中〜
もうちょっとしたら抜けれるから、もうちょーっとまっててねぇ〜(結構飲んでる)』

これ結局あとでまた電話出れないとか笑えないわーと思ったので、
『場所だけ教えて!近くまで行って時間潰してるから!
出てくる時連絡してよ!』


着いたのは麻布十番まん○ーず

彼がわざわざ外に出てきて迎えに来てくれた
しょゆも混ざっちゃって大丈夫だし、時間がきたらなんとなく抜けたいから助けて(酔)と。

それなら、と 多少回す気満々(笑)で足を踏み入れたが、かなり汚い飲み会だった....

元あーけーぼーの子(顔くそかわいいし前と違う子)もいて、なんと彼の膝の上に座り、ちんの玉をヒジでガーンやっとるではないか。

あまりの異空間に若干の目眩と、ここにいるべきではない感が遅い硬直。
グラスにワインジョボジョボ、炭酸水ジョボジョボ、飲めよー!女の子が男に飲ませてちちくり合う。机の下には空いたグラスやペットボトルが落として拾わない、いやむしろこれ投げてない?というような状態で置いてある。

なんだこの空間は。
ここは野蛮で酔いが回った下品なラウンジじゃなくてあなたたち芸能の子でしょ?

めっちゃくちゃ引いたし悲しくなった。
彼はこれを接待と呼ぶのかと。

しかもはのあーかーぶーの子にヤキモチを焼かれた?
『名前なんていうのー?彼ちゃんが読んだ子ー?しょゆちゃん?ふーん。そうなんだぁ』
私はたぶんかなりつれない返事をした。


怖い。(爆)

でもこの接待で、私は過去から度々、彼の口から、彼の知り合いの口から、耳にしてきた某アイドルと同棲話をかなり信じた。
今までは彼の盛りに盛った自慢話だと思ってた💦


で、案の定デートなんか出来もせず、泥酔した彼を
回収しホテルまで連れてって 次の日の夜まで寝かせ水を度々運び、二日酔いの面倒をみ、貴重なおやすみを謎にホテルで昼寝したり、携帯いじったりで終わらせた😭
(頭に響くと思ってテレビもつけてない🤔いい女すぎ😭)


これを機に、私は接待がある日の後は絶対会わないようにした。
接待で、必要とされても理由をつけて出向かないようにした。